沖縄社会とその宗教世界

沖縄県産本ネットワーク

2012年09月19日 13:24

琉球弧叢書28 沖縄社会とその宗教世界―外来宗教・スピリチュアリチィ・地域振興

著者:吉野航一 2011年 北海道大学大学院 博士課程修了(博士・文学)
   2011年以降 琉球大学非常勤講師

定価:定価6,300円(本体6,000円+税)
A5判・上製・376頁

 沖縄社会に外部から持ちこまれた宗教は、多くの場合「沖縄らしからぬ」ものとして研究対象として捉えられることが少なかったといえる。本書はその様な現状に対して「沖縄の宗教世界」のもう一つの側面を明らかにし、これまでの認識を捉え直そうという試みである。そしてこれは沖縄の急速な都市化・経済発展の中での「沖縄らしさ」とは何かを明らかにすることに繋がっていくものである。
 本書では外来宗教がどの様な形で沖縄社会の中に入りこみ、土着化し、定着したのかを事例をもって明らかにすると共に、沖縄の社会変動、米軍基地、移民などとの関連も含めて考察し、更に近年のEMや聖域の観光化との関連にまで分析の枠を拡げている。
 本書を通して沖縄の「今」を考える新しい視角を得ることができるのではないだろうか。

本書で取り扱った主な外来宗教
真宗大谷派真教寺/真宗光明団/立正佼成会沖縄教会/沖縄創価学会/霊波之光教会沖縄支部/沖縄バプテスト連盟/カトリック那覇教区

榕樹書林

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