2014年01月09日

沖縄とは

今日の沖縄タイムス文化面「唐獅子」を興味深く読んだ。書き手は麻生伸一さん(県立芸大講師)。

鹿野政直氏は、沖縄の文化では出版と芸能が盛んであると指摘した上で、次のように書いているという。

「この二つの分野が示す沖縄という存在への向かいあい方は、必ずしも同じでない--同じでないどころかいちじるしい対照をなしているようにみえます。一言で申しますと、芸能の場合は、『沖縄とはこれだ』と沖縄的なものを強く押しだそうとしているのにたいして、出版のほうはほとんどいつも、『沖縄とは何か』を問いかけています」(「化生する歴史学」)。

「沖縄とは何かを問う」というのは非常に納得できる。僕も何となくそう思っていた。そして芸能と比較することによってさらに説得力が増しているように思える。さすが鹿野氏であると感嘆した次第。



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Posted by 沖縄県産本ネットワーク at 15:51│Comments(0)事務局長Tの腕まくり日記
 
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