2014年02月01日

メディアミックス

百田尚樹著「永遠の0」が県内でも売れているようだ。

沖縄タイムス読書面でのベストセラー紹介、今週はリウボウブックセンター・リブロで1位だった。
「ふ~ん、そういえば先週も順位高かったような気が…」と思って調べたら、先週(1月25日付、安木屋一銀通り店)も1位、先々週(1月18日付、Booksきょうはん安謝店)も1位、店が違うとはいえ3週連続の1位。これは結構すごいことになっている。

これはきっと映画の影響(公開は昨年12月21日)だと思う。
監督は山崎貴で、「ALWAYS 三丁目の夕日」が有名。両方とも見ていないから勝手なことをいうけど、泣かすことが上手い人なのかもしれない。
いや、それよりも主演の岡田准一だろうか。僕は大河ドラマ「軍師勘兵衛」を毎週楽しみに見ているが、そのたびに彼の男っぷりのよさにほれぼれしている。そんな彼が「愛する者を守るため」に命を投げ出すというなら(想像ですが)、それは感動するかもしれない。

ただ、これだけヒットするともう見た気分になってしまったし、へそ曲がりなので、たぶん本も読まないし、映画も見ないと思う。

月曜日の琉球新報文化面で本浜秀彦さんが面白いことを書いていた。映画を見ていて、周りからは嗚咽、しゃくり泣き、鼻をかむ音が聞こえ、彼はまごつく。そしてこう思ったという。「騙されるものか。騙されてたまるか」、と。
もはや社会現象になっていると思われるので、読まなくても見なくてもこの現象には何らかのスタンスを持って臨むべきだろうと僕は思う。そのスタンスは本浜さんのような「騙されるものか…」が一番僕の場合に近い気がする。
愛だ、家族だ、平和を求める心だ、岡田くんだ、サザンだ、とこうまで押し寄せられると、つい思考停止になってしまいそうだ。そりゃ、思考停止が悪いとはいわないが。

百田氏は映画公開に合わせるようによくテレビに出ていて、よくしゃべるオッサンというキャラの認知を得たように思える。「探偵!ナイトスクープ」の構成作家だったという経歴も好ましい。
ただツイッターなどで知ることのできる、彼のつぶやきはどうもいただけない。そんなこともあって「騙されるものか」と、とりあえずはつぶやく。いや、ツイートするわけではないが。






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Posted by 沖縄県産本ネットワーク at 19:27│Comments(0)事務局長Tの腕まくり日記
 
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